AKBはオワコンなのか、終わってないのか。【総選挙は本日開票!】

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AKBって知ってますか?

AKBって知ってますか?国民的アイドル、アイドルの代名詞にもなって一時代を築いてるアイドルグループの総称です。
(以下、AKBはAKBグループを指すように使います)

2009年にオリコン1位を獲得してからは握手券の力とテレビ露出(D社の後ろ支え)の力も相まって、それ以降第一線を走り続けています。今や曲の出来のいかんにかかわらず、CD出せばミリオンを叩き出すドル箱のコンテンツとなっています。

同時に、2005年の地下アイドル時代から見ていたファンや関心のある人たちから、2010年ごろには「AKBは潮時」『今年がピーク』などと言われてました。その後も活躍を続け、毎年、「AKBはもう落ち目」と言われ続けているような気がしますが、その人たちの予想に反してそれなりの地位と築き、テレビに一定数は割り入っているように思います。
とはいえ、全盛期の「前田大島時代」のイケイケ時代からは勢いが衰えたのは事実だと思います。ファンの絶対数は、グループ拡大に伴い増加しているとしても、個人の消費は少なってきていると思います。

勢いの落ちたアイドルグループはオワコンなのか?

勢いがなくなったため、「オワコン(終わったコンテンの略。旬を過ぎたものを指す)」と言われてます。ですが私はそう思っていません。AKBはオワコンではないと思います。
確かにアイドルグループとしての最大瞬間風速は過ぎているかもしれませんが、グループとして海外を含めた拡大路線をとり続けたことで、AKBはグループとしての知名度が圧倒的に高まりました。
この圧倒的な知名度があるので、様々な経済効果を埋めている部分があると思います。
ですので、以下ではAKBの今現在の「アイドルの果たす社会的貢献的ポジション」について解説したいと思います。

CDが売れることと握手会の全国開催

「握手券が付いているからCDが売れる。」「握手券付きのCDが出回っている今、オリコンチャートは意味ない。」「AKBのCDはランキングを別にしろ。」
これらのコメントは、その通りだと思うし、結構なことだと思います。
でも、オリコンチャートの話で言えば、そんなの今更気にしている消費者いるんだ、ぐらいに思うし。(宣伝文句には使えるし、記録は記録で残るけど。また、もし自分の好きなアーティストがAKBによって記録抜かれたら、それはそれで「AKBはチートだから」と思っておけばいいじゃん。)

さらに消費活動の一環としてみたとき、CD流通を無駄だと言って全部握手券の販売のみにしたらどうでしょうか。CDを作る会社もダメージ受けるし、運送屋さんも、CDショップもダメージです。CD効率考えればダウンロードが一番ゴミも出さないから環境にもいいですが、実際にCDショップに足を運んでもらうことで他のCDが売れるかもしれないし(オタクの人が他のCDを買うか、とか、個別握手券付きはネットで買うんだよ、とかはまた別の話ね)
また、定期的に「国民的アイドルのCD発売」があることでお店の活気もつくわけで。

握手会について、行ったことなので詳しいことはよくわからないけど、全国のいたるところでほぼ毎週のように開催されて、アイドルのみなさんも、色々回るファンの人も体力あるなあって思います。でもいろんなところで開催されることで、その地域のファンを取り込めるだろうし、遠征するファンが少しでもいれば、それはそれで少しは地域やそれまでの交通にお金を落としていくわけで経済的にはプラスだろうなと。

オワコンイベントと言われた総選挙の地方開催

お金が大きく動くイベントごととして、総選挙があります。AKBでいう総選挙は、ファンの投票で次のシングルCDの選抜メンバーが決まるという当時としては画期的な仕組みでした。その後、色々な分野で総選挙が使われ、実際の選挙用語としてより、より軽い意味合いで市民権を得た単語になりました。(お菓子総選挙とか、キャラクター総選挙とか。)
ゆとり全盛の子らに、人気投票で順位をつけるというすごい企画だなあと、今振り返って見ると改めて思います。CD売り上げとして見ると、この総選挙の投票容姿のついてるCDの売り上げはすごいです、毎年その売り上げも伸びています。また、一時期はテレビ中継まで入るほどの過熱ぶりで、一大行事化していくのか、というような部分もありました。(ほとんどの国民はさほど興味なかったでしょうが。)

しかし、今回注目すべきはCDの売り上げの伸びでもなく、テレビコンテンツ化しての視聴率の伸びでもないです。(そもそも今年もテレビ中継しても、全盛期ほど数字は取れないでしょうし、いわゆるオワコンとみられてますから。)
私は、総選挙の地方開催の意味とその経済効果に注目しています。昨年から総選挙の開票イベントが地方に移りました。それまでは日産スタジアムなど首都圏でしたが、昨年は福岡のヤフオク!ドームでしたし、今年は新潟のHARD OFF ECOスタジアム新潟で開催予定です。(できたばかりの姉妹グループNGTを盛り上げる意味が強いと思いますが。)

そしてこの経済効果がすごいです。当日は3万人収容+スタジアム内特設席で2万人で、合計約5万人程度が入ると言われていますが、前日の宿泊施設はどこも満室。多くのお金がこのイベントのためだけに新潟に落ちていきます。地方とはいえある程度整っている福岡に対して、それほど地方の中心部とはいえ首都圏や福岡ほど整っていない新潟なので、ある程度の混乱はありそうですが、その経済効果や、こういったイベントで地域を盛り上げてくれることを考えると、プラスの部分は多いのではないでしょうか。(宿泊施設や飲食店だけでなく、移動用のタクシー、道路や通路整備するための工事屋さん、宣伝や誘導やノボリなどで看板屋さん、農産物などの特産物生産者など、多くの関係者が潤う。)
新潟県の試算によると、今回の総選挙での経済効果では15億6,400万円とのことです。すっげー。

治安や起こりうる問題への懸念の声の高まり

一方で、こういうイベントをすると、治安や起こりうる問題への懸念の声があります。昨年、仙台での嵐のライブでは4日間で20万人以上が動員されてました。その際は宿泊場所もそうだし、新幹線の座席も早い者勝ち状態になっており、「なぜ仙台でやるのか」という不平不満が様々な場所で議論されてました。私個人の個人の感覚としては、せっかく経済効果出してくれるイベントなんだから商売やっているところは乗っかればいいし、そうでない人は仙台から逃げればいいし、仕事で仙台行くような人とかはそこ外せばいいじゃんって思います。どうしてもその時期に仙台に行かないといけない場合は、我慢するか、その調整能力のなさを呪えばいいと思います。

(お客さんや観光客が来なかったり、若い人が減ってどうしようもない地区も日本にはたくさんあるのに、「人なんてこなくていい」と言ってる自治体はそのままサビれちゃえばいいと思います。
安息の地を求めて「せっかく静かなところ選んで移り住んだのに、なんだ開発するんだよ」ということがもしあれば、それについては同情しますが。。)

まとめ

拡大路線をとると、不採算のものも背負うことになるので、伸び続けてればいいが、伸び悩むと赤字でてくることが多い。さらに言うと、拡大をし続ければするほど、よっぽど強い個人でない限りはノレンに頼った商売になりがち。
だけど逆にそれは、グループがデカくなればなるほど、そのメリットを生かしてファンを取り込み、大きいことを仕掛けていくことが可能になる。
それらで得たプラスを、地方を始めとする日本全体に再配分していく、それが今のAKBの進む方向なのかも。そう意味だと、旬を過ぎていたとしても別の活路を見出しつつあるという意味で「全く終わってない」と私は思うのです。

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